本ブログを書いているayagumoは鹿児島市に住んでいます。
今年は鹿児島でヤンバルトサカヤスデが大発生し集団で住宅地に押し寄せ住民は対策におおわらです。
市役所からの薬剤の配布が町内会まであるのですが今年の場合は町内会の在庫が底をつきました。個人で市役所まで取りにくるようにとのお達しがありました。
面倒くさいということで、目についたのがフマキラーAダブルジェットでした。
ヤンバルトサカヤスデ鹿児島での大量発生にフマキラーAダブルジェットを試してみた
ヤンバルトサカヤスデの集団にフマキラーAダブルジェットを散布してみた
ヤンバルトサカヤスデの集団に家庭用殺虫剤 フマキラーAダブルジェットを散布してみました。
結果
コンクリート壁に大発生した集団の一部がへばりついていました。フマキラーAダブルジェットを3秒くらい噴射しました。
噴射後2秒くらいで壁から落下。地面に落下後すぐにヤンバルトサカヤスデ特有のシアン化化合物の悪臭が立ち上りました。
落ちたヤンバルヤスデはすぐに動かなくなり駆除することができました。
ヤンバルトサカヤスデの駆除について詳しく説明しますね。
ヤンバルトサカヤスデは普通のヤスデとどう違うの?
ヤンバルトサカヤスデは、本来台湾に生息している外来生物です。台湾から沖縄県に侵入し昭和48年には沖縄県で異常発生が見られています。
平成3年には徳之島町に侵入し平成12年には奄美群島全域に広がっています。
鹿児島市には平成15年に発生が見られています。
在来のヤスデは自然界でなくてはならない土壌生物です。
ヤスデの糞は土壌微生物の餌になりふかふかの森林の土を作ります。ふかふかの土は水を貯え麓の水田をうるおしたり山の栄養を海に届け漁業の振興をささえています。
日本のヤスデは体長が2cmくらいに対しヤンバルトサカヤスデは成虫で3cmで少し大型のヤスデです。
繁殖力が強く集団で移動して住宅地で家の中にも侵入しています。
ヤンバルトサカヤスデの発生時期は?
ヤンバルトサカヤスデの発生時期は年に2回あります。
1回目は4月から6月頃で主に幼虫の集団移動があり2回目の成虫の集団移動は10月から11月頃です。
移動は春には梅雨の時期があり10月頃の秋雨前線との関わりがあるようです。
ヤンバルトサカヤスデは水におぼれるのを避けるために森などの高い場所から住宅街などの低地に夜間に移動してきます。
ヤンバルトサカヤスデは害虫なの?
ヤンバルトサカヤスデは鹿児島市の場合は新興住宅団地で周りに森の残っている地域での発生が主で繁華街での発生は見られません。
ヤンバルトサカヤスデは雨で住んでいる場所が水浸しになると溺れるのを嫌らうために集団で森の生息地から住宅地の降りてくるのだそうです。
生き物の本能はすごいです。住宅地に降りてきたヤンバルトサカヤスデの集団は塀を乗り越え住宅のガレージなどの高い所で密集しています。
とにかく隙間のある所には本能的に侵入するようで窓の隙間,風呂場の隙間、クーラーの排水ホースからのわずかな隙間を見つけて部屋のなかに侵入してきます。
ヤンバルトサカヤスデはつるつるとした面は登れないといわれていてアルミのテープを貼っている家庭もおおいのですが効果があるという方もいらっしゃいますしそうでないと効果に疑問を持つかたもおられます。
ヤンバルトサカヤスデは、部屋のなかに侵入してきても特に噛みついたり刺したりはしません。そういい意味ではムカデなどと同列に害虫ということは言えないかもしれません。
しいていえば、外見が気味悪いとか集団で移動することへの嫌悪感で不快になる。不快害虫と呼ぶのが適当かもしれません。
そうはいっても、夜に部屋にいるヤンバルトサカヤスデを暗いところで素足で踏みつぶした場合には悪臭ガスと粘液に触れてその箇所がただれるということが起きます。そういう意味では害虫ですよね。
ヤンバルトサカヤスデ の防除対策は?
家庭用殺虫剤・フマキラーAダブルジェットを使用してみた
通常の対策は、市役所から町内会に配られるコイレット細粒剤を家の周りにまくのですが今回は町内会の在庫がなくなり個人で市役所まで薬剤を受け取りにいく必要がありました。
市役所までは遠いので家にある家庭用殺虫剤・フマキラーAダブルジェットを試してみることにしました。
ちょうど雨上がりでコンクリートにびっしりとヤンバルトサカヤスデが密集で張り付いています。
冒頭の結論で書いたように家庭用殺虫剤・フマキラーAをシューと3秒噴射ですぐにヤンバルトサカヤスデは地面に落下しました。
フマキラーAダブルジェットはピレスロイド系の殺虫剤で本来はハエ,ゴキブリ,ノミ、南京虫そして戸外のマダニに有効との記載があります。
すごい即効性があるので今後は我が家ではピレスドイロ系の家庭用殺虫剤で対応することにしました。
ただ注意をすることは、大量に集団でいる場合は区画をきめて少しずつ処理するのがいいように思います。
というのも、ヤンバルトサカヤスデは地面に落下するやいなや体を丸めていて絶命する前にシアン化化合物の放出を始めていますので悪臭がします。
この悪臭は大量に吸い込むと頭痛がしたり気分が悪くなる可能性があるのでマスクをしてある程度の集団を駆除して徐々に行う方が適切だと思います。
まとめ
今回はヤンバルトサカヤスデの駆除について従来のコイレット粒剤の散布ではなく家庭用殺虫剤のフマキラーAダブルジェットで試してみたらいい効果を得たので記事にしてみました。
価格も1本250円程度ですので目に見えている害虫に対して即座に対応できるのもメリットだと思います。