ペアポット(底面給水ポット)で観葉植物栽培の3つの面白い使い方

ガーデニング

 

観葉植物を栽培するときに迷ってしまうのが鉢すなわちポットの選び方ですよね。

たくさんの種類があり、材質も様々です。素焼きの鉢ですといささか乾燥しやすいですしプラスティツク鉢だと湿り気味で気になるなど色々な問題があります。

また。部屋のポットを置く場所により水かけの管理を少し変えないといけないこともあります。

みずやりの管理を上手にすることは、ガーデニングの大切なテーマのひとつです。

普通水やりはジョウロで植物の株もとに散布するという方法です。湿りすぎや乾きすぎはともに植物の生育に影響をあたえます。

栽培用土の底から植物の根に水を届けるという底面灌水という方法があります。底面灌水は常に鉢の底面が水に触れているのでメリットもあればデメリットもあります。

ペアポットという底面灌水ができるポットをみつけました。観葉植物特にミニ観葉植物の栽培に試してみました。

1個110円という安さもありますが、結構面白い使い方ができたので紹介しますね。

ペアポット(底面給水ポット)でできる3つのこと

①観葉植物の水やりの手間を省く

②ミニ観葉植物の栽培ポットとして最適

③挿し木ポットとしての活用

観葉植物の水やりの手間を省く

観葉植物(ミニ観葉植物)を鉢で栽培していると水やりが結構手間がかかるものなんですね。水やりのやり方一つで観葉植物の生長を左右してしまいます。

水やりの手間を省くのにペアポットを利用するのはおすすめです。

ただ普通の園芸用土でペアポットに観葉植物を植えてしまうと根腐れの原因になります。

園芸用土は水はけの良くなるように色々の用土を混ぜて作られています。ペアポットの底に常に水が供給できるような鉢ですと底の方の根が酸欠状態になり根腐れをおこします。

もう一つの根腐れの原因になるのが園芸用土に含まれる有機質の成分です。発酵が十分でない成分の堆肥ですと有害な悪玉菌の発生で枯死にいたることもあります。

ペアポット(底面灌水ポット)での栽培は礫耕栽培の応用

観葉植物の栽培や草花の栽培は園芸用土への植え付けが普通の栽培です。

ほかに栽培のジャンルとして水耕栽培があります。文字通りの水だけで栽培するシステムです。肥料は大塚液肥などの専用肥料を使用して培養液を作り根にはエアポンプで酸素を送り届ける必要があります。

水耕栽培の範疇に入るのですが水だけでなく植え込み材料にハイドロボールなどの礫を使用する方法を礫耕栽培と呼んでいます。

礫耕栽培のメリットは礫の間に酸素を含むことができるので水耕栽培のようにエアポンプで空気を送り込む必要がないことです。

トマトの礫耕栽培の例です。

トマト礫耕栽培

礫耕栽培用のトマトの苗を準備する。市販の苗を購入しています。

トマト礫耕用苗

苗の土をきれい洗い土を落とします。特に用土のなかの有機物は綺麗に洗い落します。

トマ礫耕栽培

礫のなかに植え付け外側の白い容器には水をはります。

生育してくると市販のハイポネックスを500倍に希釈して10日ごとに投入します。

ペアポットはこのような礫耕栽培に近いことができるのではと思い購入して試してみることにしたのです。

ペアポットで観葉植物を栽培するには用土を選ぶ

観葉植物の根腐れを防ぎ水やりの手間を省くことができるペアポット。

ペアポットで栽培する観葉植物を元気に栽培するにはそれに適した用土を選ぶ必要があります、

用土の基準としては、用土の集合した状態で酸素を含む隙間を作れることと材料そのものに孔隙(穴)があいていてその部分に酸素を含むことです。

適している用土は以下のようになります。

①発泡煉石(ハイドロボール)

ハイドロボール

高温で焼き固めた粒状の土。水を吸い上げやすく鉢の中に隙間をたくさんつくれるので底面給水にピッタリの用土です。

②鹿沼土

鹿沼土中粒

火山性の軽石で栃木県の鹿沼市で採掘されどこでも手に入る園芸用土です。

鹿沼土は粒に小さな穴が無数に開いていて水や空気を取り込むことができるので観葉植物の根腐れを起こすことがありません。

比較的に値段も安い土ですので観葉植物をペアポットに植え付けるのにはおすすめの用土です。

鹿沼土は粒の大きなものから小さいものまであります。

観葉植物を植えるのには中粒がおすすめです。

ミニ観葉植物の栽培ポットとして最適

ペアポット

ペアポットはプラスティック製で直径13.3cm  高さ12cmで内側と外側のポットからなり外側のポットに水をためることができる面白いポットです。

普通 ,底面給水の鉢の場合は水を貯めるスペースと鉢本体を吸水紙などで連結するタイプのものがおおいですがペアポットの場合は直接内側のポットに水が入ってくる仕組みになっています。

ペア

ペアポット底面ペアポット内部ペアポット水の位置

上の画像の中央と右の白線は水の位置を示しています。

300ccの水を外側のポットに注ぐと中央のポットの真ん中より少し下の位置に水が上がってきます。

ポットの下まで伸びてきた植物の根は常に水に触れていることになります。根の湿害による根腐れを防ぐために上に説明しましたハイドロボールや鹿沼土の使用がおすすめです。

特に小型の観葉植物やミニ観葉植物の場合はペアポットを使用して栽培するメリットがあります。

ミニ観葉植物

ペアポットに植え付けに適しているの観葉植物は小型やミニ観葉植物です。

鹿沼土ですと酸性の土ですので小型の観葉植物やミニ観葉植物の生育がゆっくりになりますのでちょうど都合がいいのです。

小型の観葉植物やミニ観葉は机の上やキッチンなどの窓辺に飾ることが多いので常にこじんまりとして姿がもとめられるますので鹿沼土の底面灌水が適しています。

ペアポットを挿し木ポットとしての活用

ペアポット挿し木

ペアポットは挿し木のポットとしての活用もできます。

挿し木を成功させる条件としては、以下の条件が大切です。

①用土を乾燥させない。十分な水分の供給が必要です。

②用土のなかに十分な酸素が含まれる。

③挿し木用土は清潔な土が必要

ペアポットで挿し木を成功させるには用土との組み合わせが大切です。

◎ペアポット + 鹿沼土

底面から常に水が供給され、鹿沼土は酸素を含む隙間をたくさん持ってるため挿し木の成功率が高まります。水は300ccくらいで鉢のなかほどまで水に漬かるようにします。

◎ペアポット + バーミュキュライト

挿し穂(挿し木をする枝)が少し柔らかい緑の枝で硬化が進んでいない場合、葉が萎れて挿し木に失敗する場合があります。

挿し穂を挿したあと450cc程度の水を注ぎます。3週間ほど経過したら水を200ccほどにして鉢の中ほどから下に水がくるようにします。

この2つの方法を試してみると挿し木で失敗する枝が少なくなり発根の時期も早くなることを体験しています。

挿し木をしたあとは室内の日の当たらない場所に置くようにします。外に置く場合は一日中日陰になる場所で通風のいい場所に置いておきます。

水やりは1週間ほどはひつようないですが外側ポットを確認して減っているようでしたら補充しておきます。

まとめ

ペアポットを購入してミニ観葉植物などで栽培を試してみました。

底面給水の方式になるので、普通の園芸用土では排水に気をつけないと根腐れが心配です。

観葉植物の場合の水やりの省力を目的とした場合は鹿沼土が根腐れをせずにうまく栽培できるのではと考え試してみました。ぺアポットと鹿沼土の組み合わせでうまく栽培できることがわかりました。

更に低面給水のと特徴をいかして、挿し木用ポットして使用してみました。鹿沼土やバーミュキュライトで挿し木の成功率が上がっています。

なかなか面白いタイプの底面給水型のポットですので今後色々な使い方を試してみようと考えています。

 

 

 

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